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導入事例

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介護現場とエンジニアが密に連携した開発・サポート、
オールインワンシステムを活用したDX化で、
”人”がやるべきケアに集中できる環境に 

社会福祉法人 青藍会
青藍会グループ

<社会福祉法人青藍会および青藍会グループのご紹介> 

青藍会グループは、山口県を拠点とし、医療・介護・子ども・障がい・食・農業・生活支援・教育など、多岐にわたる領域でサービスを提供する統合ヘルスケアグループである。循環器を中心とした全人的な医療を基盤とし、地域住民の「生まれてから最期まで」の生活を途切れなく支えることを理念とする。「困った」「もっと楽しみたい」「より健やかになりたい」といった多様なニーズに応じ、医療・介護・福祉・生活支援などを包括的に提供し、地域包括ケアの実現を目指している。 

今回は現青藍会グループシニア部 部長、前ウェルネスセンター中央施設長の林さんにOwlCare導入の背景から現在の活用状況、導入効果についてお話を伺いました。

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ナースコールとベッドセンサーの見守りシステムが統合された、
他にはないシステムを導入したかった

ー OwlCare導入の経緯を教えて下さい


約2年半前に開設したウェルネスセンター中央は、かつての温泉宿(旧かんぽの宿湯田)をリノベーションした新しい複合型介護施設です。山口市民に親しまれた施設ということもあり、もともとの形を残しつつリノベーションをして、地域とのつながりを保ちながら社会的な生活を継続できる施設となっています。施設内にフィットネスジムや日帰り温泉もあり、子どもからお年寄りまで交流できる非常に珍しい施設です。

EMC Healthcare社には開設の準備段階から関わっていただき、ナースコールと見守りシステムのベッドセンサーが統合された他にはないシステムを要望し、良いものを作ろうとお互い意見を出しながら導入を進めていきました。

夜間巡視で効果を実感、人の代わりにOwlCareに働いてもらうことで
大幅な業務 / コスト削減効果も発揮

ー 導入の結果、手応えはどうでしたか

導入当初は様々な課題がありましたが、お互い率直に問題点を議論してスピーディーに改善していった結果、他の施設にも展開できる非常にいいものが出来上がっています。

また実際使ってみて大きく認識が変わっていったところがあります。それが画像です。最大のメリットは画像だと思うようになりました。業務のDX化、つまり人を増やす代わりにOwlCareに働いてもらって、人は人だからこそできること、やるべきことに集中するというスタンスに変わっていきました。

 

ー 導入効果はでていますか

特に夜間巡視で効果が出ています。通常であれば夜間に80室全てに対して1部屋ずつ部屋を開けて確認するという業務をする必要があります。職員が入室するということは利用者にとってもストレスですし、職員にとっても時間がかかるし大変です。これがワンクリックでリアルタイム映像として確認できて、常にバイタルも記録されている。インシデントや何か物事があった場合も映像が残っている。

 

OwlCare導入前は夜間3回の巡視を行っていましたが、導入後は1回に削減。居室内の状態をリアルタイムで把握できるようになったことで、必要なときだけ適切に対応する体制へと移行できました。この結果、夜間シフトにおける人員数の調整が可能となり、月あたりの夜勤人件費を約25%削減することができました。

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オールインワンで安価に導入でき、
スタッフからも「しっかりと使いこなせるシステム」と評判

ー システムとしての良さはどのあたりでしょうか

やはりオールインワンのシステムだということですね。ナースコール、ベッドセンサー、モーションセンサーやカメラなどを1つ1つ別々に導入していくと、ものすごいお金がかかる。それがオールインワンなので安価に導入できる、これは特に大きな法人だと導入の決め手になりますよね。もちろん機能面でも様々な機能が一つにまとまっているというのも良いところです。

 

個別設定ができるという点も良さです。バイタル情報に応じたアラートなどの機能があるのですが、それらが利用者に応じて個別設定できるのが良いですね。ある意味、要望に全部応えてもらってオールインワンにできている。

 

ー スタッフからの評判や、施設利用者様やご家族の反応はどうでしょうか

過去にやはり私達もベッドセンサーやモーションセンサーを導入するなど色々と取り組みはしたのですが、結局なんとなく使いこなせなかったということがありました。OwlCareについては、改善を重ねていただいたこともあり現場スタッフはよく使いこなせているなと感じています

 

カメラがあるということは、見守られているという安心感もあります。夜間の急変や転倒等の事故などに活用できるため職員の安心材料になっていますし、日々の意識向上やメリハリのある業務にもつながっていますね。

 

利用者様には防犯カメラではなく介護の目としての機能だという説明をしっかりしています。当初カメラを嫌だという方もいらっしゃってカメラレンズにキャップを付ける等の対応もしましたが、何かあった時に対応できる介護の目が多いほうがご家族からみても安心ですし、現在はみなさんキャップを外して使われています。

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実際の介護現場の実体験を通じて開発、
導入後も継続的に新規機能追加や改善が行われている

ー EMC Healthcareの導入前後のサポートはいかがですか

他社の製品は導入後、基本的に新しい機能追加や大幅なアップデートはありません。OwlCareは他社と違い、導入後も継続的に新規機能追加や改善が行われる。

 

介護現場とエンジニアが密に連携してシステムを構築するという点が大きく他社と異なっています。現場とかけ離れた実証実験で開発したものではなく、実際の介護現場で実体験を通じて改善を重ねたことが成功につながったと感じています。

 

コミュニケーションもチャット含め様々な手段でスムーズにやりとりしていただき、すごく信頼しています。山口と東京で実際の距離は離れていますが、その距離を感じることなく様々なやりとりをすることができました。私たちとしても今回の機能開発・導入に関わらせて頂いて、喜びを感じています。

グループ内の他施設にも展開予定、さらなる新規機能に期待

ー 今後への期待があればぜひお聞かせください

現状でもウェルネスセンター中央では十分役立っていまので、グループ内の他の施設にも積極的に導入を進めていっています。

 

今後、さらに医療機関や他施設での導入が進んでいくことを考えると、介護記録含めた他システムとの連携があればより良いシステムになると思います。介護の現場はすごく記録作業に時間がかかるので。

 

将来的な話になるかもしれませんが、現在取得できている呼吸・心拍だけではなく、血圧やSpO2(血中酸素飽和度)も含めたフルバイタルが取れるようになれば、もうこれはすごいですね。あとは利用者とそのご家族とのコミュニケーションの部分、これも期待しています​。

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ー 今後、青藍会グループとして目指していく介護を教えて下さい

私たちは在宅医療に力を入れています。医療・看護・介護など多職種が連携し、ご利用者様が「自宅で過ごしているような安心感」を感じていただけるようなケアを心がけています。最期の時間も、できる限り住み慣れた日常の中で穏やかに迎えていただけるよう、介護の限界値を上げていきたいと思っています。そのために各職種が専門性を活かしながらも柔軟に役割を分担できる体制を整えています。また、業務の「単純化・統一化・見える化・見せる化」を図ることで、効率的かつ質の高いサービス提供を実現しています。

 

ウェルネスセンター中央は地域の交流の場でもありますので、職員にとっても閉塞感がなく、介護の仕事に前向きに取り組める環境だと思います。DXによって業務効率化を図り、データ活用や情報共有を促進する一方で、人にしかできない「寄り添い」や「温かさ」は、私たちが丁寧に担う、そうしたバランスの取れた働き方を実現し、「ここで働きたい」と思えるような職場づくりを進めています。そして、その取り組みを他の施設にも広げていけたらと考えています。

ー システムの機能だけではなく、要望に対する改善スピード、サポートの姿勢まで評価していただき非常に嬉しく思います。引き続き青藍会様をご支援できるよう改善を進めてまいります。今回は貴重なお話をありがとうございました!

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